化学物質過敏症、電磁波過敏症について簡単に紹介します。
化学物質過敏症や電磁波過敏症は、症状・反応する成分や症状には個人差があり、対処法なども人それぞれです。
一人の患者の苦手物質や症状だけでは化学物質過敏症や電磁波過敏症の全てを推し量ることはできません。予めご了承ください。
化学物質過敏症について
「Chemical Sensitivity uninstall」
もしくは「Multiple Chemical Sensitivity(多種類化学物質過敏症)」
有害物質や揮発成分に反応し、さまざまな症状が出る病気です。2009年10月に保険病名として認められました。
タバコ、殺虫剤、香水・化粧品類、洗剤など、現代日本の日常に密接しているものなどに反応する患者が多く、「ニオイ」として知覚することが多いです。
しかし、有害物質や揮発成分によっては、「ニオイ」として知覚することができず、反応(症状)のみ出ることもあります。
「ニオイ」に反応し症状が出る場合もあり、非常に個人差が大きい病気です。
現在判明している発病までの経緯から、誰でも・いつでも発症する可能性があります。
重症になると、通常の外出はもとより通院すらままならず、有害成分を取り除いた自宅でしか安心して過ごせないほどになり、場合によっては寝たきりにもなります。
嗅覚過敏になることが多いです。
化学物質過敏症の発症原因
一般的に、個人の許容量を超えて有害物質に触れる(曝露という)と症状が出始めます。
発病までの曝露期間や曝露濃度にも個人差があり、短期間で高濃度の曝露で発病、長期間で少量の曝露で発病など、色々なパターンがあります。
花粉症と同じで個人差があるので、人よりも少ない曝露で発病してしまう人もいます。
反応する物質
ありとあらゆる化学物質。
人によって反応する物質が違い、悪化していくとその種類が増えていきます。
以下、代表的な化学物質の一部です。
- タバコ
- 洗剤や柔軟剤に使用されている人工香料と香料を持続させるための物質
- 香水・化粧品類
- 殺虫剤
- 農薬
- 野焼き
- 防臭・消臭スプレー系
- 抗菌・滅菌もの
- 印刷物(インクなど)
- 本来不要な食品添加物
- シックハウス
- シックスクール
- シックビル
患者にとって困ること
- 反応物質に対する周囲の無理解
- 症状に対する周囲の無理解
- 無理解による病気、症状の悪化
- 精神的なものと決め付けられることがある
- きちんと診察できる医師が少ない
- 日常生活がままならない
- 普通の生活が送れない
- 普通に働くことが難しい、などなど
難治性
化学物質過敏症の患者の多くが反応する物質の多くは一般的に市販されているもの、かつ、使用されている物ばかりで、完全に避けることが難しいのが現状です。
また、食事や住環境など、化学物質過敏症的に安全なレベルを安定的に保つには経済的な余裕が必要となり、普通に働くことが難しい状態になる患者は、結果的に難治性になることが少なくないようです。
化学物質過敏症は電磁波過敏症を併発しやすい
化学物質過敏症は、電磁波に反応し、症状が出る電磁波過敏症を併発することがあります。
PCやスマホなどの端末、家電製品、Wi-Fi、スマートメーター、電波塔などから発生する電磁波に反応するため、化学物質過敏症よりも対応が困難な場合が多いようです。
先日、TV放映される予定だった番組が、諸事情により、YouTubeにて公開されました。
新神戸歯科の藤井先生は、電磁波のリスクについて以前から警鐘を鳴らし続けているそうです。
とても分かりやすくまとめられた番組です。
化学的に原因が証明されたときは、すでに手遅れ。
この言葉を頭の隅に置きながらご覧ください。
水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病。身近なところでは花粉症も。
全ての方が発病したわけではありません。それでも被害は甚大と言っていいでしょう。
化学的に原因が証明されたときは、すでに手遅れ。
この言葉の意味と、化学物質過敏症と電磁波過敏症について、どうかじっくり考えてください。
専門家、患者の支援団体、電磁波過敏症の患者、電磁波過敏症のご家族など、立場は問いません。
電磁波過敏症の実態を理解しつつ、客観的な分析と、冷静な文章を構築できる方を募集します。
化学物質過敏症や電磁波過敏症がビジネスに参加する際の注意点について
化学物質過敏症や電磁波過敏症がビジネスに参加する際の注意点
この情報については、公開には少し慎重にしたいので、会員のみの公開とさせていただきます。